掘りたてのタケノコ。土壌と気候が柔らかくみずみずしい味に育てる=姫路市西脇
掘りたてのタケノコ。土壌と気候が柔らかくみずみずしい味に育てる=姫路市西脇

 春の味覚、タケノコの出荷が姫路市西部の太市地区で始まっている。「姿は京都、味は太市」と称された名産地で、早朝の竹林でわずかな膨らみを手がかりに専用のくわで収穫した朝掘りが直売所や近隣の市場などに届けられる。

 約260軒が所属する太市筍(たけのこ)組合によると、江戸末期に集落を囲む山々に竹林を整備し、タケノコ作りが始まった。冷涼で乾燥した盆地特有の空気、鉄分を含んだ粘土質の土壌で、柔らかくて味がぎゅっと詰まった逸品に育つという。

 収穫が本格化するのは4月に入ってから。5日ごろから連日の作業となり、月末まで続く。「昨年は少雨高温だったのが心配材料だったが、味は甘くてみずみずしい」と篠本忠美組合長(82)。生、水煮など加工品も含め例年並みの100トンを見込む。同組合TEL080・7830・3288(中西幸大)