事件現場に機材を運び入れる警察官ら=たつの市新宮町段之上、5月21日午後3時35分
事件現場に機材を運び入れる警察官ら=たつの市新宮町段之上、5月21日午後3時35分

 兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で住人の母娘2人が血を流して亡くなっているのが見つかった事件で、兵庫県警は21日、2人に対する殺人事件と断定し、たつの署に80人態勢の捜査本部を設置した。2人は上半身に複数の刺し傷があった。凶器は見つかっておらず、県警はトラブルの有無を調べる。

 亡くなったのは田中澄恵さん(74)と次女の千尋さん(52)。捜査本部によると、司法解剖の結果、死因は澄恵さんが失血死、千尋さんが出血性ショックと判明した。いずれも首の刺し傷が原因で、13日ごろ死亡したと推定している。

 2人の遺体は19日午前、安否確認に訪れた署員が発見。澄恵さんが玄関付近、千尋さんが1階廊下で、いずれもあおむけに倒れていた。玄関ドアは無施錠で、窓ガラスや鍵は壊されていなかった。

 屋内には現金が入った財布が残されていた。玄関付近の屋外で少量の血痕が見つかっており、捜査本部は死亡に関与した人物が移動する際に付着した可能性があるとみている。

 母娘は2人暮らし。警察には2人に関するストーカー被害やトラブルの相談履歴はなかった。

 県警は20日に続き、21日も現場検証を実施。死亡の詳しい経緯を調べている。