兵庫県たつの市新宮町段之上の母娘刺殺事件で、県警たつの署捜査本部は4日、約13キロ南の河川で見つかった男性の遺体が、公開手配している元隣人の大山賢二容疑者(42)と判明したと発表した。現場の徒歩圏内にある数カ所から所持品などが見つかっており、容疑者は実家の空き家を含め、近辺で居場所を変えながら過ごした後、事件発覚の翌日ごろに死亡したと捜査本部はみている。
捜査本部は捜査を終え次第、女性(74)と次女(52)に対する殺人の疑いで、死亡した大山容疑者を書類送検する。
捜査関係者によると、現場の隣で容疑者の実家だった家屋の押し入れから、袖に血痕が付いた男性用の灰色パーカが押収された。捜査本部は容疑者が実家に立ち寄り、着替えたとみている。台所からは母親の女性の血が付着したペットボトルも見つかった。手書きで「しねん」と記したメモも押収。誰が書いたかや、書かれた時期や意図は分かっていない。
家屋からは、白い長袖シャツや黒い長ズボンも発見された。5月17日に現場付近の防犯カメラに写っていたときの着衣とみている。
また捜査本部によると、現場の約500メートル南に架かる「段之上橋」の下や南側の側道のほか、現場から約2キロ南で最後に姿が確認された「觜崎橋」付近で29~30日、容疑者の長袖Tシャツ2枚や手提げかばん、手提げ袋などが見つかった。血は付着していなかった。
母娘の死亡時期は13日ごろと推定され、事件は19日に発覚。容疑者は司法解剖により、20日ごろに死亡したと判断された。死因は不詳。手や顔、頭に切り傷やすり傷が複数あったが、致命傷となる外傷はなかった。所持品はなく、胃に内容物はほとんどなかった。
県警は捜査本部とは別に、27日~6月3日に延べ603人を捜索専従員として動員。容疑者の死亡について、渡辺昭二・捜査1課長は「非常に残念。引き続き真相解明に努める」と述べた。























