滋賀県野洲市の中畑・古里遺跡で見つかった、弥生時代中期末から後期初頭の大型掘っ立て柱建物跡=5月
 滋賀県野洲市の中畑・古里遺跡で見つかった、弥生時代中期末から後期初頭の大型掘っ立て柱建物跡=5月

 滋賀県野洲市の中畑・古里遺跡で、弥生時代中期末から後期初頭の大型掘っ立て柱建物跡が見つかり、県文化財保護協会などが4日、発表した。床面積は約126平方メートルで、池上曽根遺跡(大阪府)の大型掘っ立て柱建物(約130平方メートル)などと並び、国内最大級の規模。祭祀を行う神殿だった可能性がある。

 協会などによると、100平方メートル以上の弥生期の建物は国内5例目。周辺で出土した祭祀用とみられるつぼなどの土器から年代が判明した。現場では柱跡が十数カ所見つかり、建物は長辺18メートル、短辺7メートルと推定。長辺方向の先にあった穴はひさしを建てた跡などの可能性があり、短辺の間にも用途不明の穴があった。

 近江富士と呼ばれる三上山(野洲市)がすぐ見える場所にあり、約2キロ離れた大岩山では過去に銅鐸24個が出土している。今回の建物は集落から離れた場所に位置し、建て替えの形跡はなく、柱を抜き取った後に丁寧に埋め戻していたことも判明。こうした状況などから、生活から切り離された聖域的な祭祀空間だった可能性があるという。