身元不明の男性の変死体が見つかった揖保川水系の中川=3日午後3時55分、兵庫県たつの市御津町中島
身元不明の男性の変死体が見つかった揖保川水系の中川=3日午後3時55分、兵庫県たつの市御津町中島

 兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で住人の女性(74)と娘(52)が刺殺された事件で、娘に対する殺人容疑で指名手配中の大山賢二容疑者(42)=住所・職業不詳=の行方を追っている兵庫県警が3日、同市御津町中島の河川で、年代不明の男性遺体を発見した。遺体は容疑者の可能性があるとみて、県警は身元の特定を急ぐ。

 たつの署によると、遺体は大山容疑者が身に着けていたのと特徴が似たズボンを履いていた。死後数日がたっているとみられ、明らかな外傷はなかった。

 遺体が見つかったのは揖保川下流の中川。川にあおむけで浮いているのを、近隣住人が見つけ通報した。所持品はなく、眼鏡や帽子、靴を着用していなかった。県警は同日にも司法解剖し死因や死亡時期を調べる。

 母娘の遺体は5月19日午前、安否確認に民家を訪れた署員が発見。女性は玄関付近で、娘は1階廊下で血を流して倒れていた。死亡時期は13日ごろと推定されている。

 屋内には財布や通帳など貴重品も残されていて、県警は金品目的ではなかった可能性もあるとみて捜査。その後、現場の状況などから大山容疑者が浮上し、捜査本部は逮捕状を取得して全国に指名手配していた。

 捜査関係者によると、大山容疑者は事件が明らかになる約3日前の16日深夜、高砂市内で警察官から職務質問され、警察車両で実家があった現場付近まで送り届けられていた。

 当時の所持金は550円で、キャッシュカードなども持ち歩いていなかったことから、県警は周辺にいる可能性も含めて行方を追っていた。