森林に囲まれた土地に再建した窯を見守る坂口忠則さん(右)=神戸市西区神出町北
森林に囲まれた土地に再建した窯を見守る坂口忠則さん(右)=神戸市西区神出町北

 10世紀から13世紀にかけて「東播系須恵器」の焼き物産地として、三木市とともに広く知られた神戸市西区神出町に、新しい窯が完成した。地元の陶芸愛好家たちが約10年前に手作りした登り窯が昨年秋に崩壊したものの、半年かけてこの春に穴窯として再建。初の窯出しを前に、メンバーはかつて焼き物の里だった東播磨一帯に思いをはせる。(大山伸一郎)

■初代が崩壊、れんが再利用

 神出地区では2002年に全長約13メートルの窯跡などが発掘され、100基の神出窯跡群が確認された。三木市久留美地区などの三木窯とは形態や搬出ルートなど特徴は異なるが、明石市の魚住窯を加えた3窯跡群を中心に生産された土器が東播系須恵器と呼ばれる。