兵庫県の但馬地域で、民家の裏にツキノワグマが出没する様子を、自動撮影カメラが捉えた。クマによる犠牲者も出ている東北や北海道に比べ、兵庫県内では今年、出没状況は深刻でないものの、継続的な警戒と対策が必要となっている。

自動撮影カメラが捉えたツキノワグマ=10月24日、兵庫県の但馬地域

■ストロボに驚き、走り去る姿も

 10月24日の午前0時過ぎ、クマは現れた。カメラは、住人の許可を得て神戸新聞社が設置している。

 カメラには山裾にある墓地の前の階段を下りて、民家のそばへと近づこうとする様子が写っていた。成獣とみられる。階段を3段ほど下りかけたが、自動撮影カメラのストロボに驚き、走り去った。

自動撮影カメラが捉えたツキノワグマの連続写真。ゆっくり近づいた後、ストロボの光に驚き、逃げていった=10月24日、兵庫県の但馬地域

 県自然鳥獣共生課によると、本年度の県内は餌となるドングリも豊作とみられ、捕獲頭数は8月末までに59頭(前年度362頭)、うち殺処分は30頭(同108頭)。痕跡を含めた目撃件数は8月末までで326件。いずれも暫定値だが、捕獲頭数と目撃件数は2010年度以降では最少となる見通しだという。(鈴木雅之、小林良多)

【動画】ツキノワグマ(但馬地域)<里へ>(20)カキ、クリ求め集落急接近

【動画】朝刊配達中、2本足で立つクマ 逃げる様子なくうろつく 養父の民家近く

【動画】「ツキノワグマが生きたままのシカを食べる瞬間」動画を撮影 世界初の知見、東京農工大など