かわいくて、愛らしくて、時には気持ち悪くて…。地域を盛り上げるため、各地に誕生している「ご当地キャラクター」。兵庫県内にも多種多様なキャラがいる。神戸新聞社はLINE(ライン)を通じて、アンケートを実施し、好きなキャラのランキングを作った。あなたの「推し」は何位?

 アンケートは神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」の一環で行った。兵庫県内を中心に852人が回答した。

 兵庫県内の49種類を挙げて「好きなご当地キャラクター」を聞き、その中にいない場合は自由に書き込んでもらった。また「知っているご当地キャラクター」も複数回答可で聞き、知名度も調べた。

 ■はばタン、実は「トリオ」だった

 断トツの1位は兵庫県のマスコット「はばタン」。全体の26・1%と圧倒的な支持を集め、2位以下を寄せ付けない人気ぶりだった。

 「知っているキャラ」でも回答者の95・5%が選択。押しも押されもせぬ兵庫を代表するキャラクターだ。

紅白歌合戦に向けてダンスを練習するはばタン(2015年12月)

 2006年の「のじぎく兵庫国体」のマスコットとして、03年に誕生。阪神・淡路大震災からの復興を象徴するフェニックス(不死鳥)をイメージしている。

 公募で、当時の赤穂市立小学5年の女児が「元気にはばたく」という意味で付けた名前が採用された。

 国体後に県のマスコットとなり、イベントなどに引っ張りだこだ。

 実は、はばタンは国体のマスコットだった時期、仲間の2羽との「トリオ」だった。のっぽの「ぱなタン」と、力持ちの「ぷくタン」と共に国体をPRしていたことは、あまり知られていない。

 ■2位は姫路城をイメージ、3位はごみ分別キャラ

 2位は姫路市の「しろまるひめ」。回答者の9・2%から支持され、「知っているキャラ」でも55・5%で3位だった。

 09年に姫路市制120周年、姫路城築城400年を記念して生まれた。

姫路市のイメージキャラクター「しろまるひめ」

 姫路城を象徴する真っ白な肌と、もちもちした丸い体が特徴。城形の帽子をかぶった女の子をデザインしている。10年には、市長から特別住民票を交付され、「姫路市民」になった。

 3位は神戸市の「ワケトン」。回答者の8・2%が支持し、「知っているキャラ」でも48・2%の5位だった。

 ごみの分別徹底を呼びかける同市環境局のキャラとして、04年に登場。名前は「分けとん」という神戸弁から付けられた。

 しっかり者できれい好きな妹「トコトン」、未分別のごみを食べ過ぎてモンスターになった「ワケヘン」など、関連キャラも多彩にいる。

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 ランキングの4位以降も、兵庫県内各地の郷土愛がたっぷり詰まったキャラクターがずらり。

 「好きなキャラ」と「知っているキャラ」のランキング表を比べると、知名度は高くなくとも、意外と好感度の高いキャラクターがいることも分かる。

兵庫ご当地キャラランキング<4位以下>ランキング表を一挙掲載 あの「きもキャラ」も