市民らが「先生」となり、夏休み中の教室で趣味や特技を発表する「やってみたいスクール」が、北摂三田高校(三田市狭間が丘1)で初めて開かれた。カレーのスパイスを一緒に作ったり、ダイエットの成功体験を披露したり、フラダンスを踊ったり…。多彩な102講座を親子ら約1100人の「生徒」が楽しんだ。(尾仲由莉)
町の活性化や新たなコミュニティーづくりにつなげようと、一般社団法人「イヒ」(三田市)が企画。授業は1こま30分で、午前10時半開始の1限目から5限目まで約20の教室を使って開かれた。
不登校児童生徒の支援を行う「なすび」こと松木真弥さんの授業では、支援の難しさや不登校の子が持つ良さなどを語り合った。自身も小中学生の頃に不登校を経験した松木さんは「子どもたちがやりたいことを気持ち良くできるようにすることが大切。子どもたちの先生ではなく伴走者になって支援してほしい」と呼びかけた。