日比優子氏
日比優子氏

 東日本大震災の翌年、2012年夏に神戸の自宅を売却し、手弁当で福島県郡山市に移住した。東京電力福島第1原発事故によって一時、全村避難となった飯舘村を中心に、取り残された犬や猫の救助や給餌などをするボランティア活動に7年間取り組んだ。「自分たちは何も悪くないのに、住み慣れた土地を追われる」。現地で被災者の声を聞き続け、原発事故が暮らしと命を脅かす現実を肌で感じてきた。

 神戸市灘区生まれ。小学校6年の時に加古川市へ移り住んだ。幼い頃から看護師を志し、兵庫県立総合衛生学院看護学科を卒業後、神戸医療生活協同組合の病院に勤務。看護師として31年間、医療現場に立った。阪神・淡路大震災では長田区で被災し、婦長として対応に追われた。福島県から戻った後は、デイサービスで勤務した経験も持つ。

 ボランティアと医療の現場で見続けてきたのは、立場やお金の有無に左右される命があるということ。経験を踏まえ、衆院選では「暮らし、平和、人権を守る」と掲げ、「命を守ることを最優先にする政治を実現したい」と力強い。(井筒裕美)

【メモ】高校時代から歌手さだまさしさんのファン。好きな曲は「償い」で「命の考え方がすばらしい」。家族は夫と福島県で保護した猫6匹で、休日は猫の世話に追われる。趣味はオカリナの演奏。医療生協のサークルで練習し、老人会などの集いで披露する。

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