労働基準監督署から県立病院に出された是正勧告。時間外労働や、割増賃金の不払いなどについて是正を求めている
労働基準監督署から県立病院に出された是正勧告。時間外労働や、割増賃金の不払いなどについて是正を求めている

 救命救急や地域医療の中核を担っている兵庫県立の4病院が、労使協定に基づく上限を超える違法な時間外労働(残業)を医師にさせたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが、神戸新聞社の情報公開請求で判明した。中には月100時間の「過労死ライン」を大幅に上回る月190時間の残業をしていた医師もいたが、現場からは「働いているのに残業とみなされない時間が多い」との声が上がる。県立病院に勤める50代の男性医師が、過酷な勤務状況を語った。

■仮眠室使わずに机につっぷして