【エルサレム共同】パレスチナ通信は12日、パレスチナ自治区ガザで嵐による建物倒壊や厳しい寒さのため、24時間足らずの間に子どもを含むパレスチナ人10人以上が死亡したと報じた。ガザではイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘で多くの建物やインフラが破壊され、テント生活を強いられるなど、悪天候や寒さに脆弱な環境に置かれている住民が多い。
パレスチナ通信によると、家屋などの倒壊で複数の死者が出たほか、北部ガザ市では寒さで子ども2人が亡くなったという。ガザでは雨で避難民のテントが浸水する事態が続出しており、昨冬も子どもの凍死が相次いだ。
国際移住機関(IOM)によると、ガザに嵐が到達し、大雨で避難場所が浸水しており、約79万5千人の避難民が危険にさらされている。排水や廃棄物の管理が不十分で病気が広まるリスクも高まっている。
ガザ保健当局によると、10月の停戦発効後の死者は380人以上。2023年の戦闘開始後の死者は7万300人を超えている。
























