「神戸マラソン2023」(神戸新聞社など共催)が19日、神戸市内で開かれた。阪神・淡路大震災で寄せられた支援への感謝の気持ちを込め、大会テーマは「感謝と友情」。今年は「『ありがとう』を、この街と」をキャッチフレーズに、約2万人のランナーが港都を駆け抜けた。
男子はバーナバ・キプコエチ(ケニア)、女子は堀江美里(シスメックス、星陵高-武庫川女大出身)が優勝した。
神戸市役所前でのスタートセレモニーで、出場者は震災の犠牲者と全国各地の被災地へ向けた黙とうをささげた。合唱曲「しあわせ運べるように」が響きわたり、復興の象徴となったヒマワリをイメージした手袋を着けたランナーが腕を上げフラワーロードを黄色く染め上げた。
号砲を合図にスタートしたランナーたちは一路、西へ。JR新長田駅近くの「鉄人28号」モニュメントのそばを通り、明石海峡大橋の下をくぐって山陽電鉄西舞子駅付近で折り返した。和田岬を経由し、浜手バイパスの急坂を駆け上がったランナーは神戸大橋を渡ってフィニッシュ地点のポートアイランドを目指した。
新型コロナウイルス禍で2020年から2年延期となり、再開した昨年の大会では制限されていた沿道の声出し応援も復活。海外在住者の出場も4年ぶりに解禁され、外国人出場者の姿も多く見られた。
完走者は1万9579人で、完走率は96・1%。実行委員会によると、沿道の観客数は約61万人だった。
(鈴木雅之)
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