兵庫県立明石公園内にある旧明石市立図書館の跡地利用を巡り、前市長の泉房穂氏がX(旧ツイッター)に事実と異なる内容を投稿した問題で、同市の丸谷聡子市長が13日、県庁で斎藤元彦知事と面談し、「知事や県民の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしたことを市長として申し訳なく思う」と謝罪した。
今年9月、斎藤知事と丸谷市長が跡地利用について電話で話した後、泉氏が「知事から明石市におわびの電話があったとのこと」と事実ではない内容を投稿。丸谷市長らは泉氏への情報提供を否定し、同市の調査で庁舎内に盗聴器もなかったことから、市は市側から泉氏に情報が漏れた事実はないと結論付けた。
丸谷市長は斎藤知事に調査報告書を手渡し、「これをきっかけに危機管理をしっかりしていきたい。今後は未来志向で県と連携したい」と話した。斎藤知事は「跡地利用などさまざまな課題の解決に向け、信頼関係の再構築の第一歩になる」と応じた。(金 慶順)