桜の名所として知られる神戸市灘区の通称「桜のトンネル」で、ソメイヨシノ47本のうち半数以上が倒木の恐れがあり、花見シーズン後に伐採されることが市への取材で分かった。若木を植え直す予定だが、景観が戻るまでに10年以上を要するとみられ、頭上にかかるピンクのアーチは当面の間、見られなくなる。
桜は「摩耶ケーブル駅」近くの南北の通り約400メートルに沿って並ぶ。昭和20年代に植えられ、大半の樹齢は70~80年とみられる。開花時期には毎年、県内外から多くの観光客が訪れる。
市はこれまでも、倒木の危険性がある木を伐採し、植え替えを進めてきた。2024年12月には、大丸神戸店(同市中央区)前のケヤキが根腐れによって倒れた事故を機に、市内全域の街路樹約11万本を緊急点検。桜のトンネルの25本にも幹の内部が空洞化するなどの異常が見つかった。
25年12月に緊急度の高い1本を伐採。残りは4月中旬に順次撤去し、27年1月に若木を植える計画という。所管する市東部建設事務所は「老木化による伐採はやむを得ない判断。今の桜による景観を鑑賞できるのは今年が最後だが、理解していただきたい」としている。(門田晋一)
























