「中華民国留日神戸華僑総会」の80周年記念誌の制作に向け、資料整理に当たる葉翔太さん(左)と江丕正さん(右)ら=いずれも神戸市中央区北野町4
「中華民国留日神戸華僑総会」の80周年記念誌の制作に向け、資料整理に当たる葉翔太さん(左)と江丕正さん(右)ら=いずれも神戸市中央区北野町4

 台湾のパスポートを持つ兵庫県内在住の華僑らでつくる「中華民国留日神戸華僑総会」(神戸市中央区北野町4)が、2025年に設立80年の節目を迎える。終戦直後に発足した組織の80年間を振り返り、華僑コミュニティーの活性化につなげようと、現在、80周年記念誌を発行する準備を進めている。同会が所有する異人館の活用策も検討し、兵庫・神戸との交流も深めたい考えだ。(足立 聡)

神戸・北野、所有の異人館活用も検討

 神戸・北野のハンター坂近くに立つ1909(明治42)年築の異人館。コロニアル様式の木造2階建てで、かつてはドイツ人実業家ゲンセン氏の住宅だった。同会は49年にこの建物を購入し、拠点としてきた。

 発足は45年10月。空襲で焼け出され、家財や自らを証明する資料を失った華僑のサポートや物資の配給を担うなど、同胞の暮らしを支えた。その後もパスポート発行の取り次ぎや家族証明など、領事館業務を補佐する役割を担ってきた。