兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県警本部の警備部門に所属する40代の男性巡査部長が、交流サイトを使ったSNS型投資詐欺で約870万円の被害に遭った。インスタグラムをきっかけに投資を勧誘される典型的な手口で「SNS型の言葉は知っていたが、手口にうとかった」などと話しているという。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、巡査部長は5月初旬、インスタグラムで女性を名乗る3人とやりとり。暗号資産への投資を持ちかけられ、指定口座に送金を繰り返した。もうけが出ているように思い込んでいたという。

 6月中旬、3人のうちの1人に現金の引き出しを依頼すると「保証金が必要」と言われた。他の2人に身分証明を求めたところ、偽造が疑われる運転免許証の画像が送られてきたため、詐欺容疑で県警に被害届を提出した。

 巡査部長は送金のために銀行や消費者金融から約740万円を借りたことが「不相応」と判断され、7月22日付で所属長注意処分を受けた。