神戸・阪神間の私立女子中高が今春、相次いで共学化を公表した。少子化を踏まえた経営基盤の強化が狙いの一つとみられるが、性の多様性を尊重する時代背景もあり、大きな転換期を迎えている。受験を控える家庭や教育関係者の受け止めを取材した。(久保田麻依子、鈴木久仁子)
■第2波
共学化を決めた3校のうち、神戸山手女子(神戸市中央区)は2025年度に「神戸山手グローバル中高」に名称も変更する。親和中・親和女子高(同市灘区)は同じく25年度に「共学部」と「女子部」を併設し、進学校化を図る。尼崎市の園田学園中高は系列の女子大と合わせて28年度までに共学化する。いずれも前身は第2次大戦前から続く伝統校で、女子教育の充実を長く担ってきた。