入場50万人目となった井口周人さん(左から2人目)と家族=24日午前、神戸市中央区波止場町、神戸ポートタワー(撮影・斎藤雅志)
入場50万人目となった井口周人さん(左から2人目)と家族=24日午前、神戸市中央区波止場町、神戸ポートタワー(撮影・斎藤雅志)

 昨春リニューアルオープンした「神戸ポートタワー」(神戸市中央区)の2024年度の来場者数が24日、50万人を突破した。年間で50万人の大台を超えたのは1993年度(約68万6千人)以来31年ぶりという。

 63年に開業し「鉄塔の美女」とも呼ばれるポートタワー。約2年7カ月の改修工事を経て、昨年4月に再オープンした。

 運営するフェリシモ(同区)によると、阪神・淡路大震災直後の95年度は約18万人と大きく落ち込み、その後は30万人前後で推移。再開後は営業時間の延長や屋上デッキの開放、人気歌手とのコラボ企画などで来場者が増えたという。

 展望フロアで記念式典があり、50万人突破を知らせる館内アナウンスが流れ、節目となった金沢市の井口周人さん(31)ら家族4人に記念品が贈られた。

 井口さんは「娘の誕生日祝いで家族旅行をしたらすごいタイミングになった。実家が(地震で被害を受けた)石川県穴水町にあり、復興した神戸の街並みに勇気づけられる」と話していた。(安福直剛)