神戸新聞NEXT
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 埼玉県八潮市で1月、下水道管が破損して道路が陥没した事故は、約120万人に下水道の利用自粛を求める事態に発展した。あらためて下水道施設の維持管理が課題となる中、阪神・淡路大震災を経験した神戸市には、災害や事故が起きても下水の処理を維持できる全国でも珍しい「ネットワークシステム」がある。一体どんな仕組みなのか。

■埼玉の道路陥没事故では120万人に下水道利用自粛要請

 30年前の震災では、同市の下水道施設も大きな被害を受けた。市内最大の処理能力を持つ東灘処理場(神戸市東灘区)は、隣接する運河の護岸が崩れたため損傷が激しく、約100日間も機能を停止した。

 これを教訓に市は、震災直後から下水処理場間を大口径管でつなぐネットワーク整備に着手。2011年に全国で初めて、東灘▽西部(長田区)▽鈴蘭台(兵庫区)▽垂水(垂水区)-の4処理場を結ぶ延長33キロメートルの管が完成した。システムに対応する処理場の改修費用を含めると、総事業費は約700億円に上った。