担当している兵庫県宍粟市と佐用町は、県北西部に位置する緑豊かな地域だ。山裾に田畑や集落が広がり、のどかな雰囲気が漂う一方、昨年秋の赴任以降、シカやイノシシによる「獣害」の話題をよく耳にする。被害はどれほど深刻なのか。(成 将希)
宍粟市、佐用町ともに、総面積の8~9割を山林が占める。佐用町で確認された獣害による被害額は2024年度で約1500万円。宍粟市は約1千万円だった。
両市町によると、被害のほとんどはシカとイノシシによるものだ。宍粟市では有害鳥獣駆除と猟期を合わせ、シカは3500頭、イノシシは420頭の捕獲枠を設けている。佐用町はシカが2900頭、イノシシは500頭。しかし近年は猟友会の高齢化や夏の猛暑もあり、目標に達していない。
宍粟市で24年度に捕獲されたシカは2830頭。イノシシは231頭だった。佐用町はそれぞれ2629頭と325頭。捕獲枠に達していないとはいえ、かなりの頭数を捕っている。宍粟市農業振興課の井土達也課長も「シカ、イノシシを合わせ年間3千頭近く捕っているが、全く減らない。現状はどこも同じではないか」とため息をつく。
























