加西市にある古民家の裏庭でハーブを育てる学生たち(増田里香教授のゼミ提供)
加西市にある古民家の裏庭でハーブを育てる学生たち(増田里香教授のゼミ提供)

 兵庫県加西市の古民家を活用した地域のコミュニティーづくりに、帝京大(東京)経済学部の学生たちが挑戦している。指導するのは、同大教授で父親が加西生まれの増田里香さん(58)。働く場が少なく、人口減少も進むなど地方が抱える「『社会課題』に学生たちが直接向き合う場」として古民家に着目した。2021年度からゼミ生を連れて現地に行き、住民との交流や拠点づくりなどに取り組む。活動を通じて、多くの卒業生が地方自治体に就職するなど人材育成にもつながっている。(末永陽子)

■活動を通じ地方自治体に就職する学生も

 取り組みの舞台は、増田さんの父親が生まれ育った加西市内の古民家。江戸時代に庄屋や両替商をしていたという一族の長い歴史が刻まれ、築260年以上とみられる。敷地内には、母屋と離れの建物、蔵、納屋、庭があり、近くには田んぼもある。