兵庫県丹波地域の山々で、見た目は緑でも土壌がやせて土砂災害のリスクが高い「緑の砂漠」が広がっている。背景にあるのは、植林による木材資源があふれる一方、活用が追いついていないという構造的課題だ。現状を打破すべく、地元の林業関係者が立ち上がった。キーワードは「ローカルサプライチェーン(LSC)」。資源調達から加工・販売まで一貫した供給網の構築を目指している。(秋山亮太)
■「川上」と「川下」をつなぐ
「山は今、出口のないダムのように資源が過剰に溜まっている」。そう指摘するのは、昨秋発足した一般社団法人「丹波森林LSC」(丹波市)の代表理事足立龍男さんだ。伐採され木材などとして活用される木は、成長を続ける木のうちわずか5分の1にとどまる。多くの山で、日光が遮られて下草も生えず、生物多様性が失われている。その様子はあたかも砂漠のようだという。
























