神戸市中央区江戸町の老舗文具メーカー「ナガサワ文具センター」の万年筆インク「Kobe INK(神戸インク)物語」に、神戸学院大学をイメージした2色が誕生した。中央区のポートアイランドと西区の有瀬のキャンパスをそれぞれ青と緑で表現。学生が「自分の大学の色が欲しい」と声を上げ、1年半がかりで完成させた。(中村有沙)
神戸の街の風景を色で表す神戸インク物語は、2007年の発売以来、150色以上を展開している。大学ともコラボし、これまでに神戸大、甲南大、神戸松蔭大のカラーが出ている。
4例目となった神戸学院大は、現代社会学部3年生の押場帆香(ほのか)さん(20)の発案だった。神戸インク物語を知っており、「自分が通う大学の色で日記を書きたい」と考えていたという。
1年生の冬、ナガサワ文具センターの店舗を訪れた際に、生みの親で商品開発室長の竹内直行さん(70)にたまたま会うことができ、その場で直談判。大学側の許可も自ら取り付け、開発プロジェクトが本格的に動き出した。
メンバーは現代社会学部、経営学部、人文学部の学生有志18人。竹内さんが試作した色合いを確認し、ポーアイは、空と海の透明感を表現した青に決まった。商品名は「Poai Campus Blue(ポーアイキャンパスブルー)」で、「Poai」はハワイの言葉で「輪」を意味する単語の表記という。
これに対し、有瀬は即決に至らなかった。竹内さんが示した緑は明るい色味が多く、イメージに合わなかったという。有瀬キャンパスで学ぶ人文学部の4年生、鎌谷樹来(いつき)さん(22)は「有瀬の60年の伝統を、もっと深い色で表現したいと伝えた」と振り返る。
メンバーの意見を踏まえて竹内さんが再度試作し、完成したのが「Arise Campus Green(アリセキャンパスグリーン)」。キャンパスに生える常緑樹を参考にした深みのある緑で、自然の中で学びを続けてきた大学の歴史を表している。「Arise」には「始まる」などの意味を持つ英単語を重ね、未来への希望を込めた。
パッケージのデザインもメンバーが担当した。ポーアイは、経営学部4年生、西本楽(がく)さん(22)が撮影した、神戸港と六甲山地に茶色の校舎を絡めた写真をあしらった。
完成品を確認した発案者の押場さんは「一生の宝物」と満足そう。「卒業生が大学時代を振り返るきっかけにもなってほしい」と話す。
今月30日からナガサワ文具センターの各店舗などで発売予定。各2750円(税込み)。同センターTEL078・321・3333























