龍を模した手こぎ木造船のレース「ペーロン競漕」が31日、相生市の相生湾で開かれた。初夏の空に響き渡るドラと太鼓の音に合わせ、こぎ手らは潮のしぶきを上げながら勇ましく海上を駆けた。
西播磨の風物詩「相生ペーロン祭」のメインイベント。中国語の「白竜(パイロン)」が語源とされるペーロンは、江戸時代に中国から長崎に伝来。海の神が鎮まるよう祈る行事で、相生市では1922(大正11)年、播磨造船所(現IHI相生事業所)に勤めていた長崎出身者が故郷をしのんで始めた。
ペーロン競漕には、相生市と交流がある長崎市や高知県須崎市を含む兵庫県内外の59チームが挑んだ。全長約13メートルの艇に、こぎ手、艇長、ドラ、太鼓、かじ取りの計32人が乗り込み、300メートルの直線コースを1往復または1往復半して競った。
ドラと太鼓が「ドン、デン、ジャン」のリズムを刻む中、こぎ手らは呼吸を重ね合い、力感たっぷりの櫂さばきを披露。白熱のレース展開に、詰めかけた観衆らは盛んに歓声を上げた。(佐藤健介)























