神戸市は9日、6月に同市北区でツキノワグマが確認されたことを受け、市内山林にセンサーカメラ約200台を増設すると発表した。また、市が住宅街を中心に設置する防犯カメラをクマの追跡や監視に使用する。久元喜造市長は同日の定例会見で「偶発的な遭遇を防ぐため、山間部と都市部で予防監視体制を整備した。質量ともに全国トップレベルだ」と話した。
クマは6月11日夕、同市北区道場町の山林で見つかった。付近のセンサーカメラが姿を捉え、母グマから独立した直後の1歳半ほどのクマと推定されている。その後も兵庫県西宮市や宝塚市でクマやクマらしき動物の目撃情報が相次いだ。
神戸市では、シカの侵入対策や過去の隣接市でのクマ出没を受け、これまでに人工知能(AI)で自動判別ができるセンサーカメラ約250台を配備。今回は有馬温泉東側の山林に60台を新設し、三田と宝塚市に近接する山林に40台を追加配置する。箱わなを写す有害鳥獣捕獲用カメラは約50台あるが、さらに100台を据え付ける。市の担当者は「遅くとも8月には設置を始めたい」とする。
市内には通学路や駅周辺などに市の防犯カメラ約4200台(3月末時点)が点在しており、これをクマの捕獲や住民の避難誘導などに活用する。目撃情報を得ると映像を確認して追跡。居場所を把握すれば、リアルタイムでの監視に切り替えることを想定する。
久元市長は「市街地への出没の可能性は高くないと思うが、神戸でもツキノワグマが出るという意識を持って行動してほしい」と呼びかけた。(篠原拓真)























