兵庫県立尼崎総合医療センター=尼崎市東難波町2
兵庫県立尼崎総合医療センター=尼崎市東難波町2

 兵庫県は6日、県立尼崎総合医療センター(尼崎市)で2件の医療事故があったと発表した。ともに命に別条はなく、後遺症なども確認されていないという。

 県病院局企画課によると、1件目は昨年10月、10代の男性患者に抗がん剤を投与した際、右鎖骨周辺に埋め込んだ医療機器と点滴針を固定するテープを看護師が取り間違えた。最終的に点滴針が外れ、薬剤が漏れ出た皮下組織(約3センチ四方)が壊死した。

 複数の看護師が取り間違えやテープの一部剝離に気付いたが、貼り替えなどはされなかった。男性は手術で壊死した皮下組織を取り除き、傷痕などは残っていないという。

 2件目は同月、人工呼吸器を使用する0歳の男児の容体が変化した際、気管挿管したチューブが食道内に入っていたことに気付かなかった。

 医師はエックス線検査で胃に空気があることを確認。排出処置は取ったが、喉の奥を直接目視するなどの方法で確認はしていなかった。男児は胃に穴があき、腹膜炎を起こしたが、手術を受けて同年11月下旬に退院した。(篠原拓真)