神戸市立西神戸医療センター(西区)は、市内在住の50代女性に対して行った右側の卵巣除去手術で、左側の卵巣も摘出するミスがあったと発表した。
センターによると、女性は右側の卵巣に腫瘍の広がりが確認され、今年2月に卵巣と卵管を除去する手術を受けた。その際、卵巣がんの予防のため、左側の卵管も摘出する予定だったが、医師が誤認して卵管だけでなく卵巣も取り除いたという。手術直前にスタッフ間で執刀内容を確認していたが、防げなかった。
卵巣がなくなったことで、ホルモンバランスの変化に伴う更年期症状が出る恐れがあり、センターは女性と家族に謝罪した。再発防止策として、摘出の直前にも執刀医と助手が再確認するルールを定めたという。(井沢泰斗)