東京五輪第3日の25日、柔道女子52キロ級で初出場の阿部詩(21)=日本体育大、夙川高出身=が金メダルを獲得した。五輪柔道で男女全階級を通じ、唯一金メダル獲得者がいなかった階級を制した。
阿部は神戸市兵庫区出身で、兵庫県出身選手による個人競技の優勝は1984年ロサンゼルス五輪柔道男子60キロ級の細川伸二(宍粟市出身)と同65キロ級の松岡義之(福崎町出身)以来、9大会ぶり(37年ぶり)となった。
(藤村有希子)
【阿部 詩(あべ・うた=柔道女子52キロ級)】2000年7月14日生まれ、神戸市兵庫区出身。5歳で柔道を始め、夙川高1年時の17年2月に史上最年少の16歳で国際柔道連盟(IJF)主催の「ワールドツアー」を制覇した。3年時に初出場した18年世界選手権は5試合全て一本勝ちで優勝。19年に2連覇。得意技は袖釣り込み腰、内股。日本体育大3年。158センチ。21歳。