プロ野球オリックス、米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん(48)=本名鈴木一朗=の率いる草野球チームが18日、神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で、女子高校野球選抜チームと対戦した。投手として先発したイチローさんは、毎回の17三振を奪う力投で4安打完封した。
イチローさんは、現役を引退した2019年に智弁和歌山高校の職員チームと対戦し、草野球デビュー。昨年から男子の高校球児に臨時指導を行っており、今回は女子高校野球の強化プログラムの一環で、初めて女子高生と交流した。
最速135キロをマークするなど序盤から全力投球を見せたイチローさん。終盤に右脚がつりながらも147球を投げ抜き、1-0の勝利に貢献した。打っては3打数無安打だった。イチローさんは「女子の野球熱を感じた。僕も負けたくなかったし、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)以来かというくらいの緊張感を味わいました」とコメントした。
外野手として途中出場した蒼開高校(洲本市)3年の日野口加奈さん(18)は「イチローさんの球は150キロぐらいに見えた。ヒットは打てなかったけど、一生の宝物です」と目を輝かせていた。(山本哲志)