
J1神戸の三浦淳寛監督(47)が神戸新聞のインタビューに応じ、クラブ史上最高の3位に導いた今季を振り返った。就任2季目、「勝ち点にこだわってトライし続けた」という姿勢が21勝10分け7敗の好成績につながった。来季に向けて「もっと魅力的なチームをつくりたい」と力強い。(聞き手・山本哲志)
-目標に掲げたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。シーズン前から手応えはあったのか。
「正直、確信は全くなかった。これまでもいろんな選手がいた中で、7位が最高だった。同じやり方をしていたら、どんなにいい選手がいても難しかったと思う。トライし続けるしかなかった。得点、失点の目標設定をし、セットプレーの失点が多いとか総走行距離やスプリントなどのデータを分析した上で、まずはキャンプで基礎から徹底してやろうと、今までにない厳しいトレーニングをしてきた」
-チームが掲げる個人戦術の予測・準備・反応に今季はデュエル(球際の攻防)を加え、守備の強度が上がった。
「いい戦術があっても、シュートを決め切れるか、1対1で抜けるか、止められるか。個の能力が上がらないことにはチーム力も上がらない。現役の時も引退してからも永遠のテーマ。個の能力が高い選手がチームコンセプトの中でハードワークできたら最強。後はメンタリティーもすごく重要視している」
-大黒柱のアンドレス・イニエスタ主将がけがで開幕から不在。序盤はボール保持にこだわらず、割り切ってハイプレスからの速い攻撃に徹した。
「本当に勝ち点、結果にこだわった。理想とするスタイルはあるが、そこを目指し過ぎて勝ち点が取れないのは駄目。強いチームは結果を出す。それに伴ってくるものは絶対あると思う」
-10の引き分けのうち、追い付いた試合が7。「この勝ち点1が良い成績につながる」と語っていた。
「粘り強く勝ち点1を拾ってきたことで、その言葉が現実になった。逆に追い付かれた試合も、今までなら逆転される空気の中で粘った(逆転負けは川崎戦の1試合のみ)。だからこそ、ホーム最終戦で負けてもACL出場権を獲得できた」
-転機となった試合は。
「ターニングポイントはない。まさに一戦必勝。目の前の試合に全てを出し切り、エラーが出たら修正して次に向かうことを続けてきた。(古橋)亨梧はキャンプからサイドのアタッカーで使ってきたが、動きだしの質やスピードを生かそうと前線での起用を決めた。そこで覚醒してくれたが、彼を生かしていこうというタイミングで(セルティックに)移籍した。これは困ったと。ただ、亨梧の穴を夏の補強で獲得した大迫(勇也)や武藤(嘉紀)が埋め、チームを引っ張りながら結果を出してくれた。若手の成長に新たな力を融合し、うまく乗り越えてきたのかな」
-昨季まで2年連続でリーグ全試合に出場してきたMF山口蛍副将の負傷離脱もあった。
「本当にきつかった。チームの心臓の穴をどうやって埋めようか頭を抱えた。(大崎)玲央の努力があって(ボランチの)めどが立ったが…。古橋やイニエスタがいない時も含めてシステムはいろいろやってきた。その選手を生かせる戦術やフォーメーションを考えるべき。理想に無理やり選手をはめ込もうという考えではない」
-アレックスGKコーチと神戸OBの北本久仁衛コーチをセットプレー担当にするなど、コーチ陣で役割を分担した。
「全部を自分でやったら一体感も生まれないと思う。『こんなにミーティングするチームあるのかな』というくらいヘッドコーチの林(健太郎)とアシスタントコーチの菅原(智)と徹底してサッカー議論をした。それがすごく良かった」
-小中高、プロと主将を担ったリーダーシップが監督業に生きた。
「全体を見て、選手の表情や声、話し方を見ながら頭の中で考えていることを明確に伝える。そこは嫌いじゃない。選手はみんな性格が違う。『この選手にはストレートに言った方がいいか、この選手にはこういう引き出しを使いながら話した方がいいか』と、伝え方は神経がすり切れるぐらい気を使った」
「家庭に戻っても、考えだしたら黙り込んでしまうことがよくあった。寝られなくなる時間もあったが、目標を達成して報われた。ほっとしている。まだ1年少しの監督経験だが、いろんな監督の気持ちが理解できた」
-3季目の来季はJ1とアジアの頂点が視界に入る。
「ヴィッセルはまだビッグクラブにはなっていない。ただ、常に優勝争いできるようなチームをつくる第一歩がここでできたのかな。慢心せずに謙虚な姿勢で、でも試合では自信を持って戦う」
「来季は今年積み上げたものにプラスアルファしていかないと。個々の積み重ね、365日のちょっとずつの積み重ねが将来の成長につながる。そのためにもプレシーズンはすごく重要。今までにないプレシーズンを過ごしたから今季があった。もっと勝ち点を取りたいし、もっと魅力的なチームをつくっていきたい」
-サポーターに向けて。
「サポーターの熱い思いは、声がなくても空気感で伝わっている。負ければ当然へこむが、そこを支えてくれる。勝負事なので苦しい時間や困難もあると思う。それを乗り越えるためにも、現場や強化、事業部、サポーターの一致団結が絶対必要になる」
【みうら・あつひろ】 大分市出身。長崎・国見高、青学大を経て1994年に横浜フリューゲルス入り。FKの名手として知られ、J1通算318試合出場45得点。日本代表では25試合1得点。神戸にも2005年から2年半在籍した。18年に神戸の強化部トップとなり、昨秋から監督。指導者経験は神戸が初めて。

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