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夜、シャドーボクシングで汗を流す野中悠樹選手=大阪市西成区、渥美ジム
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夜、シャドーボクシングで汗を流す野中悠樹選手=大阪市西成区、渥美ジム
サンドバッグを打ち込む野中選手=大阪市西成区、渥美ジム
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サンドバッグを打ち込む野中選手=大阪市西成区、渥美ジム
桂伸二トレーナー(右)を相手にミット打ちに励む野中選手=大阪市西成区、渥美ジム
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桂伸二トレーナー(右)を相手にミット打ちに励む野中選手=大阪市西成区、渥美ジム
鋭い目つきでバンテージを巻く野中選手=大阪市西成区、渥美ジム
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鋭い目つきでバンテージを巻く野中選手=大阪市西成区、渥美ジム

 世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級チャンピオンの野中悠樹選手(渥美ジム、兵庫県尼崎市在住)が2021年12月10日に44歳となり、自身が持つ日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルの国内男子王者史上最年長記録を伸ばした。「日本ボクシングの長い歴史に名を残せて誇り」と野中選手。8月に同級で初めて世界ランキング(15位以内)に入ったことで、夢の世界戦初挑戦につながりそうな試合が持ち込まれており、気持ちは高まっている。

 野中選手は19歳で競技を始め、41歳で今の王座を奪って最年長王者に。21年7月には、年齢を感じさせない俊敏な動きで勝利し、2度目の防衛に成功した。

 「年を取った感覚はない」とは言うものの、今回の防衛戦後は自営する清掃業の負担も重なって、体の痛みがなかなか抜けなかった。けがをすれば長引く可能性もあるため、練習も慎重にならざるを得ない。10月初めごろになって、ようやくジムの練習を再開した。

 試合に向けて、体を仕上げる期間も長くなっている。ミドル級は世界的に選手層が厚く、長年コンビを組む桂伸二トレーナー(50)の元には、世界ランカーらから有望なオファーが次々舞い込んでいるが、試合までの準備期間が短いことなどから、やむなく断っている。

 とはいえ、好条件の対戦カードをのんびり待てる余裕はない。試合をこなさないとランキングを失う恐れもあるからだ。そこで短期間でも体を仕上げられるよう、平時は3、4割以下に落としていたコンディションを、常に6、7割で保つ方針に変更した。

 桂トレーナーが「勇気になっている」と話す前例がある。かつて49歳で世界王座を統一したバーナード・ホプキンス(米国)だ。

 野中選手は「僕のような『自営業ファイター』とは違う。別格」と苦笑しながらも、「40歳になったとき、44歳までボクシングをやっているとは想像してなかった。何歳になろうと大事なのは、自分が動けるかどうか。今もしっかり仕上げれば、昔と変わらず戦える。世界戦に向け、試合に勝ってランキングを上げていく」と力強く語る。(伊丹昭史)

【特集・野中悠樹選手】こちら

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