J1神戸の若きセンターバックが、定位置奪取に燃えている。いぶきの森球技場(神戸市西区)での2次キャンプ3日目の1日、オンライン取材を受けたDF小林は「リーグもACL(アジア・チャンピオンズリーグ)もスタメンで出続けたい」と覚悟をにじませた。
神戸市西区出身の小林は、2019年に下部組織からトップ昇格。期限付き移籍から復帰した昨季はリーグ22試合に出場し、先発の16試合で無敗をキープした。ベルギー代表DFフェルマーレンが欧州選手権で抜けた穴をきっちり埋めたが、目標に掲げた主力の座をつかむには至らなかった。
フェルマーレンが現役を引退した今季も堅守を維持できるかが、さらなる飛躍への鍵となる。「(不在を)感じさせないプレーをしつつ、自分の色を出したい」。冷静な守備や精度の高い左足キック、さらに「得点も狙っていきたい」と昨季5得点のDF菊池に負けじと攻撃面の貢献も誓う。
U-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)でコンビを組んだDF瀬古は東京五輪代表に選ばれ、C大阪から海外へと飛躍した。「危機感や悔しさはあるが、そういう思いも自分の力に変えていければ」。同世代の活躍を刺激に、21歳は勝負のシーズンに挑む。(山本哲志)