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サッカーWEリーグ5日再開 無敗のINAC、FW高瀬が闘志

2022/03/03 16:54

 サッカー女子プロのYogibo WEリーグは5日、3カ月半ぶりに再開する。8勝1分けの無敗で首位に立つINAC神戸は、ユニバー記念競技場(神戸市須磨区)でちふれ埼玉と対戦。開幕から全9試合に先発出場する元日本代表FW高瀬愛実は「勝つために難しいことはしない。シンプル」とぶれない。

 新リーグ女王へ向け、ベテランが頼もしさを増している。昨年9月の開幕直前まで控えだったが、けが人が出て巡ってきた先発の好機を生かし、大宮との開幕戦でリーグ第1号ゴール。「人生で一番」という数の祝福メールに奮い立った。

 2012年になでしこリーグ得点王に輝き、3年間サイドバックも経験。20年にFWへ戻った。若手の台頭でポジションを失いかけたが「好きなことをしよう」と開き直り、サブ組の練習で自らFWの位置へ入ってアピール。それが奏功し、FWで先発の座をつかむと、3試合連続ゴールで応え、4年ぶりに日本代表へ返り咲く契機とした。

 元々、当たり負けしないフィジカルの強さが武器。今季からチームが筋力トレーニングの時間を増やして「アスリート化」に取り組む中、負けん気に火が付いた。「ベンチプレスで自分の体重は持ち上げられる」と、パワーはチーム随一だ。さらに試合中に高い強度で走る力も上位に位置し「20代後半よりも良い状態」と実感する。

 高卒で北海道から神戸に来て13年になる。宝塚歌劇を愛する31歳は、なでしこリーグ12年で96得点を重ねた。今季は3点を加え、節目の100得点が目前に迫る。高瀬は「意識はある。待っている人たちがいるので」と闘志をみなぎらせた。(尾藤央一)

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