サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）１次リーグＪ組の神戸は、２２日午後１１時（日本時間）からタイのブリラムでチェンライ（タイ）と対戦する。傑志（香港）に競り勝った１９日の初戦から中２日。地元タイでの開催で地の利は相手にあるが、ロティーナ監督は「それを言い訳にする必要はない。自分たちのベストを尽くすだけ」と意気込む。

　Ｊ組は上海海港（中国）が棄権したため、３チームの争いに。１勝の神戸が首位、１勝１敗の傑志が２位、１敗のチェンライが３位で続き、連勝すれば神戸の１次リーグ突破が大きく近づく。

　２１日の前日会見に同席したＭＦ井上は「個人としてもチームとしても、この大会を変わるきっかけにしたかった。いいスタートが切れた」と初戦で決めた神戸での初ゴールに手応えを示す。

　昨季加入した２４歳の井上はＪ２東京Ｖ時代、当時のロティーナ監督に才能を見いだされた。今月８日、ロティーナ監督は就任後初のミーティングで「潮音（しおん）に会えたことがうれしい」と最前列に座る井上に語り掛けたという。

　「勝ちながらチームの雰囲気をさらに良くしたい」と井上。４年ぶりに師弟関係を結んだ２人が、神戸を上昇気流に乗せる。（山本哲志）