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DeNAから5位指名され、笑顔を見せる慶大の橋本達弥投手=20日午後、横浜市内(慶大提供)
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DeNAから5位指名され、笑顔を見せる慶大の橋本達弥投手=20日午後、横浜市内(慶大提供)
8回から登板した慶大・橋本達弥=神宮(撮影・堀内翔)
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8回から登板した慶大・橋本達弥=神宮(撮影・堀内翔)
報徳打線を三者凡退に抑え、ガッツポーズでベンチに戻る橋本
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報徳打線を三者凡退に抑え、ガッツポーズでベンチに戻る橋本

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が20日、東京都内のホテルで開かれ、慶応義塾大4年の橋本達弥投手(22)がDeNAから5位指名された。兵庫県立長田高時代は「公立進学校で活躍する投手」を理想に腕を磨き、大学でも愚直に練習を重ねた。同高校出身者がプロ入りすれば初の快挙で「指名は素直にうれしい。チームの日本一に全力で貢献したい」と表情を引き締めた。

 神戸市立木津小1年で野球を始め、同市立桜が丘中では軟式野球部でプレー。屈指の進学校である長田高に進んだ後は「公立高校が勝つために」を常に考え、急成長した。

 今年の東京六大学野球春季リーグで最優秀防御率を獲得した決め球、フォークもその一つ。バケツに入れた古米を何度も握ることで握力や指先の感覚を養う「ライストレーニング」にも励んだ。

 プロを意識し始めたのは高校2年のころ。本格的に投手を始め、練習試合でノーヒットノーラン、球速も常時140キロ台を記録できるようになった。当時の部長で投手出身の西岡大輔さん(48)=現神戸高監督=からは「プロを目指せる」と太鼓判を押された。

 「取り組む姿勢が変わった」と橋本投手。中でも心に刻むのが「原石はごまんといる。磨き続けることが大事」という教えだ。捕手出身の永井伸哉監督(50)からは練習量の物足りなさを指摘され、たびたび奮起を促されたことも薬になった。

 3年時は副将として十数人の投手陣をまとめ、練習メニューも作成。サッカー、ハンドボール、陸上部と分け合うグラウンドで平日4時間の通常練習に加え、シャトルランを取り入れるなど工夫し、基礎体力の向上に重点的に取り組んだ。

 腰のけがなどで投げられない時期も多かった高校時代。最後の夏は背番号10だった。2人の恩師はメンバー発表時に「長田高校の1番にこだわるな。もっとスケールの大きな投手になれ」と諭した。

 それから4年。大学球界を代表するストッパーに成長した。「指名順位に関係なく活躍する選手はいる。プロで活躍する姿をたくさん見せたい」と誓った。(尾藤央一、藤村有希子)

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