スポーツ

  • 印刷
プロ野球の日本シリーズでヤクルトを破って日本一になり、胴上げをされるオリックスの中嶋聡監督=10月30日、神宮球場
拡大
プロ野球の日本シリーズでヤクルトを破って日本一になり、胴上げをされるオリックスの中嶋聡監督=10月30日、神宮球場
オリックスブルーウェーブの前身、阪急ブレーブス最後の試合でスタンドから別れを惜しむファンら=1988年10月、西宮市の西宮球場
拡大
オリックスブルーウェーブの前身、阪急ブレーブス最後の試合でスタンドから別れを惜しむファンら=1988年10月、西宮市の西宮球場
阪神・淡路大震災があった年にリーグ優勝し、本拠地の神戸でパレードするオリックスブルーウェーブの(左から)イチロー選手、星野伸之投手、仰木彬監督=1995年11月、神戸市中央区の東遊園地前
拡大
阪神・淡路大震災があった年にリーグ優勝し、本拠地の神戸でパレードするオリックスブルーウェーブの(左から)イチロー選手、星野伸之投手、仰木彬監督=1995年11月、神戸市中央区の東遊園地前
オリックスとの合併が決まり、近鉄バファローズとして残り少なくなった試合を見ようとライトスタンドにつめかけたファン=2004年9月、大阪市西区の大阪ドーム(現京セラドーム大阪)
拡大
オリックスとの合併が決まり、近鉄バファローズとして残り少なくなった試合を見ようとライトスタンドにつめかけたファン=2004年9月、大阪市西区の大阪ドーム(現京セラドーム大阪)
永井良和教授
拡大
永井良和教授

 プロ野球オリックスが日本シリーズ制覇を果たした。神戸を本拠地としたブルーウェーブ時代の1996年以来で、大阪をホームとする球団の日本一は64年の南海ホークスまでさかのぼる。

 関西のプロ野球文化に詳しく「ホークスの70年」などの著書がある関西大社会学部の永井良和教授(62)は複雑な変遷をたどったオリックスのファン心理を推察し、地元に愛される球団として今後に期待した。

 チーム名がオリックス・バファローズに変わってからの若いファン層がいる一方で、阪急ブレーブスを西宮球場で応援し、近鉄バファローズに藤井寺球場で声援を送った世代がいる。そして阪神・淡路大震災と「がんばろうKOBE」のブルーウェーブを記憶する人たちと、ファンの立場は多様だ。

 永井教授は「みんなが何かを失って、ようやく、あそこ(京セラドーム大阪)に居場所を見つけた」と表現する。さらに「一度も甲子園球場から動かず、親会社も愛称も変わらない阪神タイガースと同列に論じるのは難しい」という。

 阪神の「大阪らしさ」を「吉本、たこ焼き、タイガース」と例えた。「関西以外の人が見た時に期待される大阪、関西のイメージ。こてこてで、おもろいことを言って、強い時もあるけど、へたれみたいになる」

 阪神のイメージは強烈すぎる。ではオリックスがどんな「特色」を持つべきか。永井教授は「サッカーのJリーグをモデルにするぐらいの気持ちで地域を意識し、野球を通じて子どもたちを育て、オリックスでプレーしたいと思わせる。息の長い話だが、それができて初めて、地元のチームだから応援しようという気になる」と指摘した。

スポーツオリックス
スポーツの最新
もっと見る
 

天気(9月28日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 60%

  • 31℃
  • ---℃
  • 60%

  • 31℃
  • ---℃
  • 60%

  • 31℃
  • ---℃
  • 70%

お知らせ