前半早々、先制点を決めて喜ぶINAC神戸のFWスアレス(右から3人目)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・笠原次郎)
前半早々、先制点を決めて喜ぶINAC神戸のFWスアレス(右から3人目)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・笠原次郎)

 サッカー女子WEリーグのINAC神戸は14日、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でリーグ開幕戦を迎え、広島と1-1で引き分けた。

 先制点は電光石火だった。広島のキックオフ。パスを受けた相手GKが蹴った浮き球に新外国人のFWスアレスが飛びつき、そのままこぼれ球を拾うと、無人のゴールに流し込んだ。

 開始10秒で先行したが、以降は広島の細かくつなぐパスサッカーに対応できず、ボールを奪えない。守勢に回ったまま前半を終えた。

 後半も主導権を握れず、後半15分ごろに最終ラインの並びを4バックから昨季の基本形だった3バックに変えたが、攻撃の迫力につながらない。すると試合終了直前、相手FKから失点し、1824人が観戦した開幕戦を白星で飾れなかった。

 【INAC神戸】2001年創設。澤穂希さんら当時の日本代表が多く加入した11年から、なでしこリーグ(当時)3連覇。21年にプロリーグとして発足したWEリーグの初代女王に輝くと、昨季は皇后杯全日本女子選手権で7度目の優勝を飾った。クラブの経営権が今春、廃棄物処理大手の大栄環境(本部・神戸市東灘区)に譲渡されている。