神戸-広島 前半、シュートを打つ小松(右)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・鈴木雅之)
神戸-広島 前半、シュートを打つ小松(右)=ノエビアスタジアム神戸(撮影・鈴木雅之)

 明治安田J1百年構想リーグ第5節第3日の27日、西のヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でサンフレッチェ広島と対戦し、後半追加タイムに大迫が勝ち越し点を決め、2-1で逆転勝ちした。3戦ぶりの白星で5勝3敗(うちPK戦1勝2敗)とし、勝ち点16で首位に立った。

 諦めない神戸が劣勢をはねのけた。3連敗が目前に迫った終盤。直近2戦は追い付きながらPK負けに甘んじていたが、鮮やかな逆転劇で首位に躍り出た。

 負傷者が続出する中、今季初めて3バックの布陣に挑戦した。後半開始から大迫とジエゴを投入。だが立ち上がりに中盤でボールを奪われ、速攻からGK前川のシュートセーブのこぼれ球を押し込まれて先制された。

 だが、反撃ののろしは後半35分から。永戸のスルーパスにジエゴが反応して1対1となり、相手GKに倒されてPKを獲得。キッカーを担った扇原が左足で冷静に左上に突き刺した。今季3度のPK戦で全て成功した名手が、重圧がかかる場面で確実に決めた。

 さらに後半追加タイム4分。左サイドのジェアンパトリッキが上げたクロスに、逆サイドの広瀬が頭で競った。ポストのはね返りを「休んでしまったのでしっかり結果だけを出そう」と大迫が左足を伸ばして押し込む。「外す方が難しかったので落ち着いて決められた」。歓喜の渦に巻き込んだ。

 昨季まで4季率いた広島と初対戦したスキッベ監督は、勝利で恩返し。3試合ぶりの復帰戦で劇的勝利をもたらした大迫は「最後に1位になることが大事。自然と自分たちの力を出していけば首位に立てる」と冷静に先を見据えた。(井川朋宏)