老朽化のため2023年に閉場した国立劇場(東京都千代田区)の建て替えを巡り、文化庁は24日、整備計画を見直して、33年度に再開場することを目指すと明らかにした。当初は29年度末を予定していたが、建て替え工事の入札不調が続いていた。
文化庁によると、見直し後の新たなスケジュールでは、25年度に入札公告を行い、27年度に契約締結を目指すとしている。
国立劇場は1966年に開場。歌舞伎や文楽をはじめ多くの伝統芸能の公演が行われているほか、担い手育成にも貢献してきた。建物の老朽化により23年10月にいったん閉場し、文化庁などが整備計画を検討していた。