【ベルリン共同】バルト3国のリトアニアの議会は25日、最大与党の中道左派、社会民主党の女性議員で、社会保障・労働相を務めてきたインガ・ルギニエネ氏(44)を首相とする連立内閣を承認し、新政権が発足した。ルギニエネ政権は政策を公表し、中国との関係改善を掲げた。
リトアニアは2021年に欧州で初めて「台湾」の名称を用いた代表処を首都ビリニュスに台湾が設置するのを認めて以来、中国との関係が悪化した。新政権は対中関係を、ほかの欧州連合(EU)加盟国と「同レベルまで正常化することを目指す」とした。
一方、経済や文化面で台湾との関係を強化する方針も示した。日本や韓国などとの協力強化も目指すとした。