防衛省は4日、クマによる人的被害が深刻な秋田県での駆除活動を支援するため、5日にも陸上自衛隊の部隊を派遣すると明らかにした。同日、県との間で合意を交わす見通し。銃器による駆除は行わず、猟友会のメンバーらや箱わなの輸送などの後方支援に当たる。
小泉進次郎防衛相は4日の閣議後記者会見で、無制限にクマ対策を行うことはできないとした上で「国民の命と暮らしを守り抜くことを任務とする観点から支援することとした」と述べた。今回の派遣は自衛隊法第100条に基づく輸送事業として行うという。
防衛省は、自衛隊が銃器で駆除をしない理由に関し、鳥獣駆除訓練をしておらずノウハウがない他、自衛隊法などの法令上も任務として想定していないと説明している。
過去には北海道や高知県でのシカ対策で、捕獲した個体の運搬などの業務を支援した例がある。
秋田県の鈴木健太知事が10月28日、東京・市谷の防衛省を訪れ、自治体による駆除作業に限界があるとして自衛隊派遣を要望していた。
政府は同30日、関係閣僚会議を開催し、クマ被害対策の強化を指示した。



          
        
          
          
      
      
      
      
      














          


          
        
        



