【香港共同】夜通し放水を続ける消防隊員ら。住民らは、規制線の外側から赤い炎が上がる住宅をただ見上げるしかない。香港北部で27日未明も延焼が続いた高層住宅群の大規模火災。「大切な家族はどこに」。住民らは家族の安否が確認できず情報を待つしかない状況にやり場のない不安やいら立ちを募らせた。
近くの中学校は緊急避難先となり、集まった多くの住民が毛布に身を包むなどして体を休めた。臨時の休憩所となった体育館に向かうバスに乗り込む人たちの姿も見られた。
60代女性は飼い犬を助けに自分の部屋に戻りたかったが、警察が規制線を張り近づくことができなかった。その後、部屋がある棟は火の海となった。「こんなに大きな火災が香港で起きるとは」とため息をつき、補修工事を推進していた政府にも責任があるのではと話した。
























