【香港共同】香港北部・新界地区大埔の高層住宅群で26日に起きた大規模火災で、当局は27日、死者は55人になったと発表した。政府トップの李家超行政長官によると、連絡が取れない人は279人に上る。27日午後も消火活動が続けられたが、犠牲者がさらに増える恐れがある。
香港では、1996年に41人死亡の商業ビル火災が発生。今回の犠牲者数はそれを上回り、香港返還後、最悪のビル火災となった。住宅外壁の補修工事で設置された足場の網が燃えて延焼した疑いがあり、警察は過失致死容疑で、補修工事を請け負った会社の幹部の男ら3人を逮捕した。
在香港の日本総領事館は、日本人が被害に遭ったとの情報は入っていないとし、犠牲者らに「心から哀悼の意を表する」と交流サイト(SNS)で発表した。
同一区画に立つ住宅8棟のうち7棟が燃えた。竹で作った足場が全棟に設置されていた。消防当局者は、足場の網が燃え、風で飛ばされた可能性が高いとの見方を示した。
香港警察は27日、工事を請け負った会社の事務所を家宅捜索した。
























