記録的な大雨で冠水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」を運営する第三セクター「ディア四日市」(同市)は18日、破産手続き開始を津地裁四日市支部に申し立てたと発表した。復旧に多額の費用が必要で事業継続は不可能と判断した。負債額は約2億5千万円。被害車両の補償額は含まれておらず、裁判所が今後選定する破産管財人が車両所有者らの対応に当たる。申し立ては17日付。
9月12日夜、大雨のため地下駐車場1、2階ともに冠水。車両274台が浸水被害に遭った。停電で排水装置が機能しなかったことなどが原因とみられる。
地下駐車場は国土交通省と同社が所有し、四日市市は同社の持ち分を取得して、復旧する方針を示してきた。破産申し立てを受け、森智広市長は「破産管財人選任後、速やかに駐車場取得に向けた協議を申し出る予定で、引き続き早期復旧に向けて取り組む」とのコメントを出した。同社の鈴木主計社長は「多大なご迷惑をかけ、深くおわびする」とした。
























