アラブ首長国連邦(UAE)の沖合のタンカー=3日(ロイター=共同)
 アラブ首長国連邦(UAE)の沖合のタンカー=3日(ロイター=共同)

 【ニューヨーク、ワシントン共同】中東情勢の緊迫化で原油供給への不安が強まり、8日夜(日本時間9日午前)のニューヨーク原油先物相場は急騰した。指標となる米国産標準油種(WTI)は一時1バレル=111ドルを超えた。90ドル台で終えた前週末6日の終値と比べ大幅に上昇した。111ドル台となるのは2022年7月以来。

 米国とイスラエルによるイラン攻撃とイランの報復の応酬を受け、中東情勢の緊張が長期化するとの懸念が広がっている。イランでは9日、殺害されたハメネイ師の後継として反米路線を踏襲する次男モジタバ師が最高指導者に選出されたと報じられ、米国やイスラエルとの対立の収束が見通せない可能性も意識された。

 ブルームバーグ通信が8日にトランプ米大統領が、イランが保管する兵器級に近い高濃縮ウランを確保するため、特殊部隊のイラン国内への派遣を検討していると報じたことも、軍事作戦拡大への警戒感につながった。