「日本館御殿」を復元整備する工事の起工式で、くわ入れする青山繁晴環境副大臣=27日午前、東京・新宿御苑
 「日本館御殿」を復元整備する工事の起工式で、くわ入れする青山繁晴環境副大臣=27日午前、東京・新宿御苑

 環境省は27日、かつて新宿御苑(東京)に存在した皇室関係者向けの休憩施設「日本館御殿」を復元整備する工事の起工式を開いた。1945年に空襲で焼失したが、収集した写真や文献に加え、類似の皇室施設を参考に外観や内装を再現する。2027年度末の完成を目指す。

 新宿御苑が皇室の庭園だった明治時代以降、宮内省(当時)が武家屋敷を増改築した木造平屋の施設で、訪れた皇室関係者が休憩や食事をする際に使われた。現在の御苑は、国民公園として環境省が管理している。

 建物面積は約510平方メートル。工事では現代技術で耐震、耐火対策を施しつつ、1921年ごろの姿を再現する。

 起工式には工事関係者ら約20人が出席。青山繁晴環境副大臣は「伝統を守りながら、安らぎも感じられる施設になってほしい」とあいさつした。