ヤングケアラーを題材にした「雪降る夜に」の一場面
 ヤングケアラーを題材にした「雪降る夜に」の一場面

 秋田県は、大人に代わって日常的に家族の介護や世話を担う「ヤングケアラー」を題材にした漫画を制作した。父親を亡くし、家族の世話を一人で担う男子高校生が、友人らに支えられながら困難を乗り越えていく物語。作者で同県出身の漫画家山田はまちさんは祖母に育てられた経験を持つ。「自分もいろいろな人に助けられた。『誰かに頼ってもいいんだよ』と伝えたい」

 30ページフルカラーの「雪降る夜に」は、父親の死後、病気の母親と小学生の妹の世話をしながら、家事やアルバイトに追われる高校生・青葉ユウキが主人公。授業中の居眠りを見かねた同級生が声をかけるが、ユウキは「別に俺は辛くない」「大丈夫だから」と強がる。

 同級生が「『家族想い』と自分を犠牲にすることは違うよ!」と伝えたことで、追い詰められていたユウキは初めて周囲に助けを求める。

 山田さんは小学生の頃に病気で両親を亡くし、祖母に育てられた。今回は県からの依頼を受け、実際に高校の授業を見学したり、ソーシャルワーカーに直接取材したりして描き上げた。