実質賃金の増減率の推移
 実質賃金の増減率の推移

 厚生労働省が8日公表した3月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は、前年同月に比べ1・0%増えた。プラスは3カ月連続。ただ、増加率で見れば2月分の2・0%から縮小した。

 基本給や家族手当などの所定内給与が大きく増え、物価の伸びを上回った。中東情勢に伴う物価高騰が懸念されており、同省の担当者は「現時点で大きな影響はないようだが、引き続き注視したい」としている。

 名目賃金に当たる現金給与総額は31万7254円で2・7%増。プラスとなるのは51カ月連続だ。現金給与総額の内訳は、所定内給与が27万1313円で3・2%増。3カ月続けて3%以上の伸びを記録したことになり、33年5カ月ぶりだという。残業代などの所定外給与は1・9%増の2万204円だった。

 統計に用いる消費者物価指数は、電気・ガス料金の政府補助もあり、1・6%増にとどまった。

 就業形態別の現金給与総額は、フルタイムの一般労働者が3・3%増の41万3495円。