ホルムズ海峡の船舶=5日、イラン・バンダルアバス沖(共同)
 ホルムズ海峡の船舶=5日、イラン・バンダルアバス沖(共同)

 【イスタンブール共同】エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖しているイラン革命防衛隊の高官は12日、海峡周辺での作戦上の境界を大幅に拡大し、船舶航行の管理を一層強化すると表明した。国営英語放送局プレスTVが報じた。一方、ロイター通信はイランがイラクとパキスタンそれぞれとの間で、原油と液化天然ガス(LNG)のタンカーの海峡通過について合意を結んだと報じた。

 米国との戦闘終結に向けた交渉が行き詰まる中、海峡の実効支配を強化し、米国を揺さぶる狙い。ただ、個別の国とは交渉を通じて通過を容認する構えを見せている。

 プレスTVによると、作戦上の境界は、ホルムズ海峡西方の大トンブ島周辺からオマーン湾に面した南部ジャスクに及ぶ。拡大された境界を示す地図は公表されておらず、詳細は不明。高官は「イランの権益に対するいかなる侵害も許さない」と強調した。

 ロイターによると、産油国イラクはイランとの合意に基づいて、原油約200万バレルをそれぞれ積載した超大型原油タンカー(VLCC)2隻の海峡通過が認められた。